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佐野日本大学高等学校

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【学校行事】令和7年度卒業式

令和8年3月2日(月)、春の訪れを感じる良き日に卒業証書授与式がプラザ40にて挙行されました。
初めに国歌斉唱、卒業証書授与、賞状授与、そして髙原校長による校長式辞がありました。

校門を入ってすぐの場所に、三年間皆さんを見守ってきた石碑があります。その石碑には、次の言葉が刻まれています。
われの自覚この地に生じ
わが青春このところにひらく
「われの自覚」とは、自分は何者であり、何を大切にして生きていくのかを問い続ける姿勢です。皆さんはこの三年間で、学業や部活動、学校行事や人との出会いを通して、数えきれないほど自分自身と向き合ってきました。その一つひとつの経験が、皆さんの心の中に「確かな自覚」を生み、「高い志を持つことの大切さ」を育ててきたのです。また、「わが青春このところにひらく」とは、単なる若さのことではありません。夢を掲げ、目標を立て、挑戦し続けようとする心のあり方そのものです。皆さんが本校で培ってきたその姿勢は、これから先の人生においても、必ず皆さんを支える力となるでしょう。
皆さんが式典や集会で何度も歌ってきた校歌の中にも、同じ思いが込められています。
三毳山みどり明るく望みあり
佐野わが母校 日本の歴史この土に生く
この地に根差し、夢を掲げ、歩みを重ねてきた本校の歴史の中に、皆さん自身も確かに存在していることをこの一節は静かに、しかし力強く語りかけています。校歌は、さらにこう続きます。
新しきあけぼのに 汲み交わす知識の泉
文化の旗をかざすもの 日大の誉まれをうけて
若人われら続かばや
「新しきあけぼの」とは、まさに今日この日のことです。ここから始まるそれぞれの道に向かい、学び続け、知を深め、志を高く持ち社会の中で自らの役割を果たしていく、その決意と期待がこの歌には込められています。
本日 3 月 2 日は、何かが完全に終わる日でも、すべてが始まる日でもありません。終わりと始まりの「途中」に立つ日です。不安と希望が交差するこの瞬間に立っているからこそ、皆さんは今、新たな一歩をここから踏み出そうとしています。
これからの社会は、決して平坦な道ばかりではありません。しかし、皆さんが本校で身につけた「挑戦する力」「人とつながる力」「誇りを持って行動する姿勢」は、どのような場面においても皆さんの進む道を照らす確かな礎となるはずです。どうか自分の可能性を信じ、出会いを大切にし、恐れず挑戦し続けてください。
そして迷ったとき、立ち止まりたくなったときには、三毳山の風景とともに、この学び舎で過ごした日々を思い出してください。母校は皆さんをいつも見守り、心のよりどころ「ふるさと」であり続けます。今日このあと歌う校歌は、ここにいる私たち全員が、同じ時間と同じ場所を生きた証です。これまでの日々とこれから歩む未来の両方を胸に、一つひとつの言葉をかみしめながら歌ってください。
卒業生の皆さんの未来が、それぞれの場所で大きく花開くことを心より願っています。(一部抜粋)

 

続いて、日本大学法学部学部長の小田 司先生から日本大学学長祝辞をいただきました。また総務副大臣、参議院議員高橋克法様、PTA会長本庄広大様より祝辞をいただきました。
その後、在校生代表 坂本妃南乃さんによる送辞と、卒業生代表 田部井瑠那さんによる答辞がありました。

在校生代表送辞
 “No matter what happens in life, be good to people.
Being good to people is a wonderful legacy to leave behind.”
「どんなことがあっても、人に優しくありなさい。人に優しくすることは、素晴らしい『生きた証』になります。」これは、世界的に活躍するアーティスト、テイラー・スウィフトの言葉です。成果や評価を得ることは素晴らしいことです。しかし、それだけではなく、誰かに思いを馳せ、その人の気持ちを汲むことができること、また自然と誰かを気遣う姿は、人がお互いに尊厳をもって生きることにつながります。
 皆さんが私たちに残してくれたのは、まさにこの言葉が示す「思いやり」の精神なのではないでしょうか。皆さんは、いつも周りのことを考え、私たちに寄り添ってくださいました。私たちはその「思いやり」に何度も支えられ、励まされてきました。これまで受け継いだ伝統を大切にし、お互いがお互いを思いやることのできる学校にしていくことが、私たちの使命だと考えています。明日から、皆さんのいない校舎に通うことを思うと、寂しさとともに身の引き締まる思いです。私たちは、この誇るべき伝統を胸に、この佐野日本大学高校を守り続けていきます。
 これから進まれる道でも、その優しさと思いやりは、きっと多くの人の力になるはずです。そして皆さん自身が夢や目標に向かって歩む助けとなることでしょう。私たちは、皆さんの前途を心から応援しています。(一部抜粋)

 

卒業生代表送辞
山桜 霞の間より ほのかにも 見えしものを 人の待つらむ
 春の霞の向こうに、これから咲こうとする桜を詠んだこの和歌は、三年前、未来へと進む私たちが、不安を抱きながらも希望を胸に入学した頃の心を、まるで映し出しているかのようです。そして今、新たな場所で咲き誇ろうと、再びこの希望の気持ちを奮い立たせるとともに春の風を感じられるこの佳き日に、卒業式を挙行していただきますことに、心より感謝申し上げます。
私たちの高校生活は、世界中を脅かした新型コロナウイルスという壁を乗り越え、勉強や運動を通して「成長した」と感じた瞬間がたくさんあった三年間でした。(中略)
 また、「当たり前」と聞くと、私たちはある言葉を思い出します。ABCDの法則。
 A、当たり前のことを B、バカにしないで C、ちゃんとやる それが、D、できる人。
髙原校長先生が私たち生徒に対し、何度もおっしゃっていた言葉です。当たり前のこととは、日常の挨拶やルール、そして健康など、意識せずにできる平凡で基本的なことです。しかしそれは、継続することが難しく、失って初めて気づく、感謝すべき「有難いこと」でもあります。私たちはこの三年間で学びました。人は、意識次第で変わることができるということ。そして、変わることを恐れず、一歩踏み出すことの大切さを。
 桜を咲かす者。それが、我々佐日生です。季節を問わず、春だけで終わらない、永遠の輝きを持っています。本校にも咲くソメイヨシノは、すべて同じ遺伝子を持つ桜です。その「ひとつ」で、計り知れない年月を越え、人々の心を動かし、幸せをもたらしてきました。そして今、ここに三八六の個々の輝きという名の桜が存在し、それぞれの場所で、世に咲こうとしています。同じ遺伝子を持つ私たち、三八六の遺伝子が桜となって咲くとき、どれほど大きな力をもたらすのでしょうか。文化祭や体育祭では、仲間と声を枯らしながら一つの目標に向かい、部活動では、頂点を目指し、日々の練習という「当たり前」を積み重ねてきました。勝利の裏には、決して華やかでない努力があり、声を枯らして挑んだ舞台の裏で、黙々と机に向かい、自らの限界に挑み続けた仲間がいました。それぞれの場所で積み重ねてきた努力の形は違っても、その根底にあったのは、「当たり前」を大切にする心でした。
 第六十期、これからもそれぞれの場所で、春の霞の向こうに見えた桜のように、未来を信じ、共に咲き続けましょう。(一部抜粋)

 

校歌斉唱の後、担任の先生がクラスの生徒一人ひとりにカーネーションを渡し、卒業生を送り出しました。

卒業生が退場する花道にはお世話になった先生方待っていました。
感動の涙を浮かべる生徒、また先生方に声をかけられ顔をほころばせる生徒、卒業生たちは三年間の思い出をかみしめながら、新しい門出に向けて力強く踏み出しました。

卒業式後は、教室での最後のHRが行われました。各クラス、これまでの思いが詰まった感動的な時間になりました。

 

皆さん、本日はおめでとうございました。皆さんの輝かしい未来を心より応援しています。